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マスクについて

ここでは「マスク」の使い方や処理方法等の知識から、安全・環境への取り組みまでQ&A形式でご紹介致します。

  • マスクの種類と構造編
  • マスクの効果と選び方編
  • マスクの雑学編
  • マスク運用ルール
  • 会員各社
 
マスクの雑学編

 
Q1. マスクの歴史について
Q2. マスク性能の表示にはどのような基準があるのですか?
Q3. 全国マスク工業会の活動内容について教えてください。

 
Q1. マスクの歴史について 質問一覧へ >>

  日本でのマスクの歴史は、明治初期に始まります。当時のマスクは、真ちゅうの金網を芯に布地をフィルターとして取り付けたものです。主として粉塵よけに利用されていました。このマスクが、1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)大流行をキッカケに、予防品として注目を集めるようになります。その後、マスクは徐々に普及し、1923年、内山武商店から発売された「壽マスク」が、商標登録品第1号に認定。マスクの改良も徐々にすすみ、金網をセルロイドに変えたものやフィルター部分に別珍や皮革などを使用したものが現れます。
 昭和に入り、インフルエンザが再び猛威をふるった1934(昭和9)年に、マスクは大流行します。以後、インフルエンザがはやるたびに、マスクの出荷量も爆発的に増加。枠のない布地だけのものや1950年には日本初のガーゼマスクが布に代わるマスクとして誕生し、マスクは次第にその形を変えていき、1973年に不織布製プリーツ型の原型が日本での生産・販売されるようになりました。1980年代からの花粉症の流行もそれまでのインフルエンザ用途に加えて一般家庭でのマスクの普及を促進させることとなり、立体マスクの登場など2000年以降、普及が促進されました。
 

 
Q2. マスク性能の表示にはどのような基準があるのですか? 質問一覧へ >>

  オフィシャルな測定方法や国家検定規格が定められている「産業用マスク」と異なり、「医療用マスク」「家庭用マスク」は、日本国内において薬事法に該当しない雑貨品扱いとなり、性能についての検定規格がありません。そのため、各メーカーごとに表示・広告内容にバラツキがあり、結果として消費者に大きな誤解を与えてしまうというケースがありました。そのような問題を解決するため、全国マスク工業会では、2006年1月にマスクの「表示・広告自主基準」を策定・施行。工業会会員となる各マスクメーカーに対し、消費者保護の立場から表示に対する社会的責任の遵守を呼びかけています。  

  マスクの表示・広告自主基準  

  【1】マスクの定義  

  天然繊維・化学繊維の織編物または不織布を主な本体材料として、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑制、また、かぜなどの咳やクシャミの飛沫の飛散を抑制することを目的に使用される、薬事法に該当しない衛生用製品  

  【2】表示および広告等の規制  

  次に挙げる表示は、本品の容器・被包又は広告についてもその標榜をしてはならない。  

  1. 医薬品的な効能・効果の標榜
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器的な効能・効果および性能の標榜
 

  2. 根拠がないフィルタ部の捕集効率の数値表示(但し、根拠がある場合は、試験方法または試験機関を表示することを前提に表示できるが、その表記は99%までとする)  

  【3】枠内表示の仕様を統一  

 
品名 「マスク」と記載する。なお、「マスク」の後に(商品名〇〇〇)と商品名を括弧書きしてもよい。
対象 風邪・花粉・ホコリ等と表示する。
素材名 本体・耳部・フィルタ部の素材名称を表示する。
抗菌剤名 抗菌剤を使用の場合は、枠内に欄を設けて、抗菌剤の成分を表示する。
入数 入数や枚数を表示する。
業者名 製造者と販売者が同一の場合は、「製造・販売者名」を表示する。製造者と販売者が異なる場合は、生活者に対する責任元を表示する。
包装材の材質 包装材の材質を表示する。
 

  ※ 表示例  

   

 
Q3. 全国マスク工業会の活動内容について教えてください。 質問一覧へ >>

 
全国マスク工業会は、一般社団法人日本衛生材料工業連合会に対して厚生労働省よりマスクの使用表示の検討が要請されたことを機に、2005 年3月に発足した業界団体です。家庭用・医療用マスクメーカーをはじめ、輸入業者や材料製造業者で構成されるこの団体では、前述の自主基準に基づく適正な表示推進のほか、フィルタ性能の試験方法の統一化や消費者に向けたマスク啓蒙用冊子の無料配布、海外の関連団体との情報交換などを通して、マスクの普及に努めています。