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絆創膏について

ここでは「絆創膏」の使い方や処理方法等の知識から、安全・環境への取り組みまでQ&A形式でご紹介致します。

  • 絆創膏の基礎知識
  • 救急絆創膏に関するQ&A
  • モイストヒーリング情報
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モイストヒーリング情報

 
モイストヒーリングとは
モイストヒーリングのメリット
モイストヒーリングの歴史と今後
家庭でできるモイストヒーリング

 
モイストヒーリングとは ページの先頭へ >>

  『モイストヒーリング』は別名を閉鎖療法または湿潤療法ともいわれ、患部を湿ったまま密封する傷ケア方法です。これは、細胞の成長や再生を促す成分が含まれる体液(傷口から出てくる透明な液体)を傷口に保持することで、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すという療法です。
また『モイストヒーリング』では、消毒薬による傷口の殺菌も最小限に抑えることを推奨しています。医療現場で使うような強力な消毒薬は皮膚再生に必要な細胞増殖因子の働きを阻害したり、傷口の細胞を殺してしまう恐れがあるからです。
 

 
モイストヒーリングのメリット ページの先頭へ >>

 
1. 傷が早く治る
 

  自然治癒力を高める体液が傷口に保たれるため、カサブタに邪魔されることなく皮膚を再生させます。  

 
2. 傷跡が残りにくい
 

  体液の分泌により、皮膚組織の形成がスムーズに行われることで、傷跡が残りにくくなります。  

 
3. 感染の心配が少ない
 

  絆創膏などの交換回数が少ないので、傷口の閉鎖環境を確保。細菌の侵入を抑えることができます。  

 
4. 痛みが少ない
 

  患部の露出が少なくなり、乾燥による皮膚細胞の死滅を最小限にするため、痛みが少なくなります。  

 
モイストヒーリングの歴史と今後 ページの先頭へ >>

  『モイストヒーリング』の考え方が医療現場に浸透するきっかけとなったのが、1942年にアメリカの「ココナッツ・グローブ」というナイトクラブで発生した大火事です。当時の火傷治療法に疑問を持っていたハーバード大学教授のコープ博士は、この事故の被害にあった500名以上の患者に対して、傷を乾かさない治療を実践し、非常によい成果をあげました。それから20年後、イギリスのウィンター博士が、コープ博士の考えを動物実験で立証。「傷は乾かすよりも、滲出液を逃がさないようにぴったりと覆ったほうが治りが早い」という研究結果とともに『モイストヒーリング』を提唱しました。
現在、傷の保湿材として「傷口に貼り付かないので交換の際に表皮を傷つけない」「酸素や水蒸気を通すため傷口が蒸れにくい」などの特徴を持ったポリマー材が次々に開発されています。各絆創膏メーカーでも、『モイストヒーリング』を目的とした商品の開発がすすめられており、今後は各家庭でのキズケアにも、「モイストヒーリング」という考え方が浸透していくと予想されます。
 

 
家庭でできるモイストヒーリング ページの先頭へ >>

  『モイストヒーリング』は正しい知識があれば、市販の救急絆創膏を活用して、家庭でも簡単に行うことができます。ここでは『モイストヒーリング』に不可欠な傷の初期ケアについてご紹介します。なお、砂や土、ガラス、衣類の繊維などが傷口に深く入り込んだ傷や2〜3分たっても血が止まらない傷、動物に咬まれた傷などの場合は、家庭でケアできるレベルを超えている恐れがあります。自分で処置せず、すぐに病院に行ってください。  

 
step1 水道水で傷口を洗う
 

  まずは水道水で傷口をよく洗います。傷口に異物や細菌が残っていると感染の原因となるため、しっかりと洗浄してください。  

 
step2 傷口を抑えて止血する
 

  洗浄後、出血が続く場合は清潔なタオルやティッシュペーパーで傷口を抑えて止血します。火傷の場合は、氷水などで冷やしてください。  

 
step3 救急絆創膏で傷口を保護する
 

  傷口の乾燥を防ぐため、市販の体液を保持する素材の絆創膏を貼って保護します。絆創膏には乾燥防止のほか、傷口を清潔に保ったり、新たに傷を防ぐ効果もあります。